Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme

Aozora Bunko

破衣錦心

一

同時に、彼が関羽に対する士愛と敬愛は、異常なほど高まるばかりだった。

三日に小宴、五日に大宴、といったふうに饗応の機会をつくって、関羽を見ることを楽しみとしていた。

武将が良士を熱愛する度を云い現わすことばとしてこの国の古くからの――馬にのれば金を与え、馬を降れば銀を贈る――というたとえがあるが、曹操の態度は、それどころでなかった。

都の内でも、選りすぐった美女十人に、

「羽将軍を口説き落したら、おまえたちの望みは、なんでもかなえてやる」

と、云いふくませて、嬌艶な媚をきそわせたりした。関羽も美人は嫌いでないとみえ、めずらしく大酔して十名の美姫にとり巻かれながら、

「これは、これは、花園の中にでもいるようだぞ。きれいきれい。目がまわる――」

と、呵々大笑したが、帰るとすぐ、その十美人もみな二夫人の内院へ、侍女として献じてしまった。

破衣錦心

一

或る日、ぶらりと、関羽のすがたが相府に見えた。

二夫人の内院が、建築も古いせいか、雨漏りして困るので修築してもらいたいと、役人へ頼みにきたのである。

「かしこまりました。さっそく丞相に伺って、ご修理しましょう」

役人から満足な返事を聞いて、ゆたりゆたり帰りかけてゆく彼のすがたを、ちらと曹操が楼台から見かけて、「あれは、羽将軍ではないか」