Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme
――なにしろおぬしも根は童学草舎の先生だからな」
「ばかをいえ、じゃあ、武ばかりで文がなかったら、どんな人物ができると思う。ここにいる漢みたいな人間ができはせんか」
と関羽は指で張飛の鼻をそっと突いた。張飛は、ぐっと詰って、鼻をへこましてしまった。
日を改めて、玄徳は、徐州の境までおもむいた。
呂布は、玄徳の疑いを解くために、まず途中まで彼の母堂、夫人などの家族を送って対面させた。
玄徳は、母と妻とを、両の手に迎え入れ、わが子にまつわられながら、
「オオ、有難いことよ」と、皆の無事を、天に謝した。
夫人の甘氏と糜氏は、
「呂布は、わたし達の門を守らせて、時おり、物を贈って、よく見舞ってくれました」と、告げた。
やがてまた、呂布自身、玄徳を城門に出迎えて、
「自分は決して、この国を奪うたのではない。城内に私闘が起って、自壊の兆しがみえたから、未然に防いで、暫時守備の任に当っていたまでである」と、言い訳した。
「いや、私は初めから、この徐州は、将軍に譲ろうと思っていたくらいですから、むしろ適当な城主を得たとよろこんでいる程です。どうか、国を隆盛にし、民を愛して下さい」