Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ちけむりてんめいじん

血煙天明陣

国枝 史郎

Lisez 血煙天明陣 (ちけむりてんめいじん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 191 184 caractères · 379 écrans

Aozora Bunko

広い屋敷の構内であった。

これほどの事件が起こっても、建物の中で酔い乱れ、戯れている人々にはわからなかったと見え、無数の建物から無数の人声が、陽気に華やかに聞こえて来た。

(探さねばならぬ)

亭の蔭から出た。

そこを目掛けて二人の花四天、さっきから地に伏し狙っていたが、声も掛けず斬り込んだ。

キリキリ! 宙で、大薙刀を!

廻してサーッ!

「ギャーッ」

仆れた!

足が胴からもげていて、夜目ながら大巾の血の河が、二筋流れ出、地をぬらしている。

眼にも止まらぬ早業で、石突きを返したと思ったが、もう一人の花四天の剽軽な姿が、月へ上がって行くかのように、空でハッキリ大の字を描いた。

落ちて来たところを刃の先でとどめ!

「不愍ではあるが……」

と呟いて、血にぬれた薙刀を肩にかつぎ、物の具ユサユサとゆすり上げたかと思うと、

※(歌記号、1-3-28)熊坂思ふやう、ものものし其の冠者が、斬るといふともさぞあるらん、熊坂秘術を奮ふならばいかなる天魔鬼神なりとも、中につかんで微塵になし……

と、朗々と「熊坂」を謡い出した。

と、その熊太郎の声に答え、築山の彼方西の方から、