Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ちけむりてんめいじん

血煙天明陣

国枝 史郎

Lisez 血煙天明陣 (ちけむりてんめいじん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 191 184 caractères · 379 écrans

Aozora Bunko

二

それにしても江戸の同心が、管轄違いの信州路などへ、どうしてやって来たのだろう? これが不思議でならなかった。

駕籠を警護して行くようだが、二人の同心が警護して行く駕籠、それが罪人でない限りは、中に乗っている主人公は、特殊の人間と云わなければならない。

二人は佇んで見送った。

と、二人の横を通って、きらびやかな女乗り物が行った。立派な武士達がお供をしている。

と、その駕籠の同勢と、二挺の駕籠の同勢とが、二人の眼の先で一緒になった。

揃って下諏訪の方へ行くのであった。

「二挺の駕籠が三挺になった。……新助いよいよ変なことになったぞ」

「あいつら確かに仲間同士だな」

「新助さんに外伝さん、何をぼんやりしていなさんす」

この時優しい女の声で、こう背後から云うものがあった。

驚いて二人は振り返って見た。

勘助が立っていた。

「お勘か! チェッ、気味の悪い声を出すな」

云ったものの外伝は首を縮めた。

側に冬次郎と熊太郎と清三郎がいたからである。

「新助エー、いけねえ、凄いことになったぞ」

「蜆っ貝の掘りそこない、オイこいつ内緒だぜ」

二人の囁きなど問題にせず、冬次郎は前方を見詰めていたが、