Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ちけむりてんめいじん

血煙天明陣

国枝 史郎

Lisez 血煙天明陣 (ちけむりてんめいじん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 191 184 caractères · 379 écrans

Aozora Bunko

九

と勘助は思ったが、

「借家さがしに参りましたもの、無断で雨戸をあけまして、はいりましたは無調法、どうぞお許しくださりませ」

と、長い袖を胸へ抱いていった。

九

「女かえ、それとも男なのかえ」

お吉はグッと突っ込んだ。

「え、何んでございますか」

「お前さん男なのか女なのかと、こう妾ア訊いてるのさ」

「まあ何かと存じましたら、ホ、ホ、ホ、そんなこと。……」

「というセリフは通らないね」

「…………」

「背後に立って聞いていりゃア、お前さんすっかり男の声で、化物と話していたじゃアないか」

「化物?」

「そうさ、化物ぐらいのものさ。……気を狂わせている女だからね」

「道理で妾はいって参りますと、若い娘さんが独り言をいい、ままごと遊びしていなさいましたので、つい妾も面白くなり、男の声色など使いまして……」

「相手になっていたのかえ」

「あい」

「そうかい、なるほどねえ、そういわれりゃア筋が通る」

「それにいたしましてもこんな空屋に、あのような狂人の娘さんが、一人で住んでいなさんすのは?」

「不思議だろうね、妾にしても不思議さ。……あたしゃ隣家のものなんだが、いつからともなしにこんな空屋へ、あんな狂人が舞い込んで来て、行きなといっても行かないので、かかりあいになるなア厭だけれど、さりとてうっちゃって置けもせず、干乾しにしちゃア可哀そうだと、お飯