Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ちけむりてんめいじん
血煙天明陣
国枝 史郎
Lisez 血煙天明陣 (ちけむりてんめいじん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 191 184 caractères · 379 écrans
「俺らア馬ア進めただア」
「するとどうだい何んにも入らねえ、馬も入らねえ、駕籠も入らねえとよ」
「そのあげくに執拗く申せば、……」
「手は見せねえと仰せられる」
「えへ、その手だが細っこくて綺麗で……ナーニ刀ア持つ手じゃアねえ。舞い扇持って舞台へ出る……」
「歌舞伎者の手だア馬鹿にするねえ」
「情婦ア連れてのイカサマ道中、見破れなくて街道筋の、稼ぎが出来ると思っているけエ」
範之丞は美貌で華奢、それでどうやら雲助や馬方、河原者の変装と思ったらしい。
と、それ以前から四十一、二の、赭ら顔の骨太の武士が群集にまじって見ていたが、この時ツカツカと割ってはいった。
「これこれ貴様たち悪い奴だ、道中不慣れのお方と見て、ゆすりかけるとは何事だ、ナニ高島まで難路だと、谷もありゃア坂もあるって、馬鹿申せ途方もねえ、一路平坦安楽の道だ。……拙者が仲裁、立ち去れ立ち去れ。……と申しても仲裁役、金を使わぬと男が上がらぬ、ソレ持ってけ、蒔くぞ蒔くぞ」
バラバラと小銭を地へ蒔いた。
「大変なお方が仲へはいっちゃった」
「あべこべにこちとらがいたぶられらあ」
「うるさい!」
と武士は一睨みした。