Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ちけむりてんめいじん

血煙天明陣

国枝 史郎

Lisez 血煙天明陣 (ちけむりてんめいじん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 191 184 caractères · 379 écrans

Aozora Bunko

もちろんお浦の隠し持っている、将軍様ご真筆の遺言状を、手に入れたくは思うのであったが、さりとてそれを手に入れるためと、お浦を無理に抑留し、千辛万苦して親の敵を討った、処女の織江の肉体を、田沼ごときに穢されることを、黙視することは出来なかった。一刻も早く屋敷へ帰り、一刻も早くお浦を返し、織江をこっちへ引き取らねばならぬ。

それにしても思慮緻密、一言半句もゆるがせにせざる、十二神貝十郎が最後にいった言葉が、心にかかってならないのであった。

(草紙洗い小町、小町になれ? ……あの時の小町は草紙を洗った。俺に草紙を洗えというのか? ……草紙? 草紙? 草紙とは何か? ……草紙とお浦との関係は? 草紙? 草紙? 草紙とは何か? ……草紙は紙だ! 紙? 紙? 紙? 紙? 紙? 紙※(感嘆符疑問符、1-8-78))

にわかに冬次郎は眼を据えた。

「そうか! わかった! そうだったか!」

声に出して思わず叫んだが、

「急げ! 勘助! 謎は解けた!」

しかし例の隠れ家の、茶ノ湯の宗匠でも住みそうな、風雅の屋敷へ帰って来た時、彼を待ちかまえていたものといえば、お浦ではなくてそのお浦を、紛失させたという驚くべき、外伝と新助との報告であった。