Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Leggi 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 344.083 caratteri · 673 schermate

Aozora Bunko

三〇

「やっぱし、千両役者だなあ!」

と、闇太郎は、太い息をついて近づいた。

「これだけの騒ぎに、返り血も浴びねえというのだから驚いたもんだなあ――」

「これで、まあ、長いこと、つきまとった、毒蛇のようなものを、始末をつけてしまいましたが――親分」

と、雪之丞、なだらかな呼吸で、闇太郎をかえりみて、

「もう、残ってはおりませぬか――」

「おいらが斬ったのは、フヨフヨしていたが、それも大てい片づいたようだ。おまはんの刃にかかった奴は、ぎゅうも、すうもなくまいッているよ」

「では、人目にかからぬうち、引きとるとしましょうか――」

「おお、一刻も早く逃げようぜ」

血なまぐさい、生ぬるい風がただよう河岸を、いかつい影と、やさしい姿が、肩を並べるようにして立ち去った。

みちみち、闇太郎が、

「何にしろ、このいきで、ずんずん突ッ込んで行くことだ。あしたはかまわねえから、三斎屋敷に乗り込みねえよ――なあに、万事、スラスラ片づくにきまっている」

「何分相手は、土部一族、強敵に相違ありませぬが、一生をかけての仕事、かならずやりとげて、御覧に入れましょう」

「うむ、その決心なら大丈夫だ」

と、闇太郎ははげますようにいったが、ふと、しんみりした調子になって、