Classici giapponesi con furigana
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しんけいかさねがふち
真景累ヶ淵
三遊亭 円朝
Leggi 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 214.332 caratteri · 426 schermate
八十六
様な事も度々になりまする。扨二人は松戸へ泊り、翌廿二日の朝立とうと致しますると、秋の空の変り易く、朝からどんどと抜ける程降りますから立つ事が出来ませんで、ぐず/″\して晴れ間を待っている中に丁度午刻過になって雨が上りましたから、昼飯を食べて其処を立ちましたなれども、本街道を通るのも疵持つ脛でございまするから、却って人通りのない処がよいというので、是から本郷山を抜け、塚前村へ掛りました時分は、もう日が暮れかゝり、又吹掛け降に雨がざア/\と降って来ましたから、
新「アヽ困ったもんだ」
と云いつゝ二三町参りますと傍の林の処に小さい門構の家に、ちらりと燈火が見えましたから、
新「兎も角も彼処へ往って雨止みをしよう」
といいながら門の中へ這入って見ると、木連格子に成っている庵室で、村方の者が奉納したものか、丹で塗った提灯が幾つも掛けてあります。正面には正観世音と書いた額が掛けてあります。
新「お賤」
賤「あい」
新「こんな処に宿屋はなし、仕方がないから此の御堂で少し休んで往こう、お賽銭を上げたらよかろう、坊さんがいるだろう」
といいながら格子の間から覘いて見ると、向に本尊が飾って有りまする。