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にっき
日記
宮本 百合子
03 一九一六年(大正五年)
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 81,739 字 · 164 页
六月六日
六月七日
と「アラディンとパロミダス」の比較をして見ようと思う。
まだあつさにもなれないので、一寸日が強いとたまらなくあつい。
六月六日(火曜)
坪内先生の所から御葉書で、午後から母上が行らっしゃる。どんなにこわごわ批評をきいたことであろう。けれ共苦労は無駄で、大変にほめて下さったそうである。明日また一緒に行く事になった。
これで漸々私の出発点が定まった様なものである。
これから私のほんとうの生活がはじまる。
私の周囲に沢山満ちて居る敵に対してどの位自信のある事だろう。『中央公論』の秋季増刊に出させる様に口をきくと云って下さった。それから単行本にするのだそうだ。
私の今までの努力は決して無駄ではなかった。
私の生活は真に力づけられたのである。
六月七日(水曜)
坪内先生の御批評をいただく。
一、思想の健全なる事
二、文体の短かく女らしい欠点の少ない事
三、観察のこまかなる事
種々力をつけて下さった。安心していそがず迫らず書けばきっと立派なものが出来るとまで云って下さった。終りの方を少し書きなおした方が好い所があると云うので原稿をいただいてかえる。
かえりに妙な田舎田舎したすしやに行き、大味氏□に行き、錦輝館に行ったら夜の六時からでだめ。