轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

にっき

日記

宮本 百合子

03 一九一六年(大正五年)

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 81,739 字 · 164 页

青空文庫

九月十六日

「鈍色の夢」に関して少し考える。千葉先生のところへ御返事をあげたいと思ったけれども、十七日午前に坪内先生のところへあがるのに、少しは考えもまとめて置きたいと思うので何だか落付けない、題も「鈍色の夢」は何だか虚無的でいけないから「彼方に遠く」としようかしらんとも思う。

九月十六日(土曜)明日午前坪内先生

小此木先生へ母上と一緒に行って、学校のことや、外国行のことを御相談する。皆賛成して下さる。どうとでも早く行くのは大変よい。学校をやめてもその方がどの位好いか分らないとおっしゃる。先生のことや、本のことを御相談して来る。母上は松岡へ行かれ、私は順天堂の藤谷氏に会い薬をもらい中西屋で本を買ってかえる。皮膚科の六〇六の注射日などは、実にたまらない。そんな人達の居るなかに交って待って居る間は実につらかった。一種の恥辱を感じてしまった。青木に会う。如何にも看護婦長らしい物やさしさのかげに病人を手中にあつかうにならされた冷淡さがあらわれて居る。かなり無遠慮にさぐる目をつかうのも彼女の職業のさせることだろう。何だかいやな心持がしないでもなかった。『行人』と『罪と罰』