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にっき
日記
宮本 百合子
03 一九一六年(大正五年)
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 81,739 字 · 164 页
三月十五日
三月十六日
三月十七日
三月十八日
家計簿記がベリーグードなのは滑稽。
三月中にどうしても「貧しき人々の群」を書きあげてしまわなければならないのである。
四月中には出版しなければならない。
今日は学校へ行くまいと思う。夜、父上『建築世界』への原稿訂正。
三月十五日(水曜)
欠
三月十六日(木曜)
欠
三月十七日(金曜)
早退
国語試験。
千葉先生の教育の答案が返って来る。
人生観と感想に実に嬉しい評をして下さった。
「これ丈の反響を生じ得る素質を備った方に私が此の学科をお話しする事の出来た機会に私は心から感謝しました。」
「真剣な態度で、貴女の歩んで行かれる人生を何時までも理解して行ける様に、私自身も発達させたいものである、と云うのが私がこれを見終っての感じです。
君が行く路は一すぢ ひとすぢを
行かるゝかぎりゆけよとぞ思ふ
と云う尾上柴舟先生の御歌を以て前途を祝福致します。」
三月十八日(土曜)
欠
とうとう「貧しき人々の群」脱稿二百二十一枚。私は最後の一節を泣きながら書いた。如何に深い喜びと悲しみが私の心を領した事であろう。
厚く重なった結果を見ながら一月の努力の結果を深く感謝したのである。