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にっき

日記

宮本 百合子

03 一九一六年(大正五年)

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 81,739 字 · 164 页

青空文庫

九月一日

種々のお話を伺い、中央公論から電話で十日までに見て置いて、十一日に会いたいと云って来る。斉藤さんと云う人から電話がかかって来たそうだ。

八日 千葉先生へ行く。坂本氏から手紙。

十二日 瀧田氏から手紙が来る。来られない、明日午前八時から八時半までの間に社に電話をかけてもらい来てもらうかもしれないと云って来る。同じ日小寺氏から電話でお目出とうとひやかし。

十二日 『国民新聞』の吉田□子氏から電話、写真を送る。

十三日 あのまま、少し瀧田さんが手を入れてなおして、そのまま出すときまり、正午十五分すぎ安積へ出発。

二十一日 猪苗代行、二十四日帰京 二十五日―二日間宮、こう駆落ちす。

二十七日 「彼方に遠く」起稿、三十日夕刊に予告出、三十一日発行、諸々へ送る。

九月一日(金曜)

坂本氏、安藤氏、坪内先生から手紙をいただく中に石井きぬ子と云う大正二年度の卒業生が非常に丁寧に又親切な同情をよせた手紙を下さった。早速手紙で返事をあげて置いた。夜は、大変に久しぶりに涼しく虫の声も落着いた心持できかれる。「彼方に遠く」は少し書いてあるが、どうもうまく出来るかが疑問のようである。けれどもこれから又書きつづけて見よう。