轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

にっき

日記

宮本 百合子

03 一九一六年(大正五年)

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 81,739 字 · 164 页

青空文庫

六月二十六日

六月二十七日

足や手が熱っぽいのではかって見る。一寸もなかったのに少し安心する。七月の十八日がせまって来ると私はおととしの夏を情なく思い出す。夜中に、氷嚢を押えながら母様のこぼした涙が、自分の顔の上に降りかかったときの心持なんかも、はっきり思い出せる。

今年はどうぞ病気をせず、いやな事もなくてトントンと進んで行ってほしい。学校で思いがけず、『中央公論』の長田さんの「港の町」だったかを少しよむ。まだすっかりはよんでないから分らないけれ共、長田さんの捕えた材料としては、私には珍らしいものである。

六月二十六日(月曜)

坪内先生から『中央公論』の瀧田哲太郎と云う人への紹介を下さったので昼頃すぐ電話をかけて見ると、わきに人の声――瀧田さんと云う声が聞えながら御留守を喰わしてくれた。

非常に不愉快でたまらなかったけれ共しかたがない。明日なら八時頃に社に来ますと云う事なのでそれなら早速あした出かけ様と云うことにする。

たのむものの弱味と云おうか、落ち目と云おうか――とにかく妙な心持がしていやであった。

六月二十七日(火曜)

午前中なら居ますと云う電話が中公からかかったので雨の中を車で行く。