轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
にっき
日記
宮本 百合子
03 一九一六年(大正五年)
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 81,739 字 · 164 页
九月二十五日
若し若さをとりもどし、生活の悲哀倦怠をとりもどすことが出来れば、遊蕩文学もいいではないかと云うのである。一方の真理である。全然肯定することは出来ない。牧水氏の「立秋雑記」は心持よくよまれた。彼方の歌に表現される気分は、散文でもかなりに出て居る。三越へ母上と行く。佐藤氏夫人に会い帰りに小此木氏へ行き、あしたボイド先生のところへ行くことをきめて来る。大変に涼しい、もう秋らしくなって来た。小此木先生のところで富沢先生に会う。話によれば関先生は結婚して家をもたれ出目金だなんかと云って居た久保田先生も副牧師とかになって地方へ行ったそうである。僅かの間にいろんな風になる。夜は涼しく――寒いほどであった。
○九月二十五日(月曜)
聖マリア館へ行く。ミスボイドは学校で見るより、家で見た方がどれほど好いか分らない。白い着物に黒いリボンのバンドが美くしかった。別にこまりもしなかった。金曜の一時半から独りの会話をしてもらうことになった。ウーレーは、早口な幾分遠慮をして居るらしい可愛い人である。皆感じの好い人ばかりだ。The prisoner of Zenda を読むと云うので買いに行く――中西まで行ったがなくて、ストリンドベルイの『痴人の懺悔』