轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

にっき

日記

宮本 百合子

03 一九一六年(大正五年)

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 81,739 字 · 164 页

青空文庫

六月三日

六月四日

と、「貧しき人々の群」と、「追憶」と、その他の一寸したものが僅か許りではないか。

今までこの様なら又これから先もこの様に過ぎ様と思う事は恐ろしい事である。

六月三日(土曜)

蜷川氏より。

小此木氏より電話。

今日学校でふとこの間書いた「追憶」を三部作の一部と仕様と云う事に思い付いた。あれが第一になって次の「小さき憂悶者」が第二になりもう一つ安積へ行って居た間のことでも書いて見たら面白そうであると思う。そしてすべてを「記憶の断片」と云う名にまとめる。

今月中には出来るであろう。よいものにしたい。夏休みにはツルゲーネフの Clara Milltch をどうせ読むんだから訳して見たいと思う。部屋をすっかりかたづけて北をあける。風通しがよくなった。

夜蜷川さんから手紙が来る。子守唄を送って来れる。

静かな声で「しいばのおりどの、しずがあやーに」とゆるく歌って居ると、昔の種々な心持がしみじみと戻って来る。

六月四日(日曜)

暑い。如何にも夏らしくなって来た。風がかなりひどく吹いて居る。夕方から山の手を一廻りして竹葉で食事をしてかえる。銀座を一寸のぞいて来たが、あまり軽すぎる空気で幾分不愉快な様であった。