Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lesen Sie 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.083 Zeichen · 673 Bildschirme

Aozora Bunko

滝夜叉譚

一

直きについたやつを、きゅっと引っかけた闇太郎は、独り言のように、

「どうも、権門、富貴の御馳走酒より、自腹の熱つ燗がこてえられねえな」

「親方は、大分いけると見えますな、もういい機嫌で、お出でなのに――」

「なあに――飲みたくねえ酒を飲まされた口直しさ」

と、若者は苦っぽく笑って、

「そういやあ、この河岸で、昨夜は、騒ぎだったそうじゃあねえか?」

「へえ。大捕物がありやしてね」

と、老人は、水ッ涕を啜って、目を輝かして、

「といったって、手も足もないような手先衆が、翼の生えている大泥棒を追っかけたんですから、捕まりっこはありませんよ。お蔭で大分、燗酒は、売れましたがね」

「ははは、――それじゃあ、その大泥棒が、とっつぁんにはいい恩人だったじゃねえか――」

闇太郎は、のんびり笑って、樽にかけた片足を、片一方の股の上に組むのだった。

滝夜叉譚

一

猿若町三座の中でも、結城孫三郎あやつりの常小屋の真向うの中村座は、江戸随一、撰りすぐりの名優を座付にして、不断の大入りを誇っていたのが、物の盛衰は理外の理、この春ごろから狂言の立て方が時好と妙にちぐはぐになって、ともすれば、軒並のほかの小屋から圧され勝ちに見えて来た。