Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lesen Sie 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.083 Zeichen · 673 Bildschirme

Aozora Bunko

六

いずれ思い知るだろうけれど――

とはいうものの、雪之丞のことだけは、ほんとうに憎しみ切ることが出来ないかして、だんだん顔が伏さってしまう。

今夜も、寒い北風か? 古寺の戸障子をゆする冷たげな音が、この窖までも淋しく聴えて来るのであった。

六

お初が、怒りと恋慕とを新たにして、後れ毛を前歯で噛みしめたり、吐き出したりしているところへ、また、縄梯子の軋む音がして、木ぶすまが、開け閉てされ、

「うう、寒い。外はもうすっかり冬の晩だぜ」

と、呟きながら、はいって来たのが、今度こそ、たッぷり二升ははいる、貧乏徳利を提げて戻った、島抜け法印――

「早やかったろう――酒屋を叩き起して、煮売り屋を叩き起して、これでもなかなか働いて来たのだぜ」

ふところから、竹の皮包みを取り出して開いて見せる。

現われたものは、辛そうに煮〆めたこんにゃく、里いもの煮ッころがし――

「何か生ぐさものか、塩辛でもと思ったが、この辺の夜更けはまるで山里さ。ところで早速、一ぺえ献そう」

「折角、御苦労をかけたのだから、遠慮なくいただこうかね」

と、お初は、ほっそりとした手をのばして、厚ぼったい、茶呑茶碗に、なみなみと注がせて、一口呑んで、じっと、法印をみつめたが、