Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lesen Sie 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.083 Zeichen · 673 Bildschirme

Aozora Bunko

三

しかし、うまい考えも、頓には出ずに、両国広小路の方へうつむき勝ちにやって来ると、フッと、向うに一群の人数――十人ばかり、いそがしげな捕物勢らしい。

闇太郎、棒立ちになってみつめた。

三

闇太郎、一たん、立ち止ったが、ためらわず、来かかる一隊――二人の同心に指揮された、白鉢巻、手ッ甲、脚絆、素わらじの、すでに物々しく十手を掴んだ捕物どもの方へ、怖れ気もなく近づいてゆく。

堅気をきわめた、縞物ぞっき、髪のかたちさえ直しているから、どこから見ても、これが、本体は江戸切っての怪賊と、見抜くほどのものが、あの中には、まじっていないと、とうに悟ってしまったのだ。

うつむき勝ちの、用ありげな足どり、通りすがろうとすると、向うは、橋詰めにさしかかりそうになったので、捕ものは川向うか、あらためて、同心から、みんなに訓示というわけだ。

「おい、いよいよ、いつ出ッくわすかも知れねえぞ」

と、鉄火な口調で、

「先きに出してある、竹町の半次や、子分どもから、橋を渡りゃあ、知らせがあるはずだ。お杉を締めて聴き出したところじゃあ、あいつと一緒に、今夜おさむれえがたんといる模様だ。