Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lesen Sie 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.083 Zeichen · 673 Bildschirme
一五
闇太郎は、また、耳を傾けるようにした。ふたたび雁が、過ぎていたが、その淋しく荒々しい声の中に、わが魂の悲泣を聴き分けていでもするかのように――
雪之丞は、これ以上、この新しい友だちの秘密に触れたがる必要はなかった。
「でも、その弁さんとやらは、仕合せな人でござりましたな。お前さんのような、お友だちを持って――」
「おれも、弁公のような奴と、この世で知り合えたのは、一生の思いでさ。いい奴だったよ。こんなおれのような人間を、あいつだけは、人間つき合いしてくれたんだ――生きていると、お前にもひきあわせてえ奴だった。一度、ほんとうにつき合ったが最後、いのちがけだったぜ――」
大賊のひとみが、無限のなつかしみで、うるんで来るのだった。
雪之丞は、この人物に、ますます新な良さというものを感じて、はなれがたなさを覚えたのである。
一五
「面白いもんだね、俺がこんな泥棒渡世になったのも、いってみれば、あの時、お長屋の女房が、俺のことを、こそ泥と間違えて、あんなことをいやあがったからだともいえるんだ。その後の俺は、ずうっと、その商売をやりとおして来た。一度その道にはいってみると、他人にはわからねえ好さも、嬉しさもあるものなんだよ、有りあまる所に有るものを、だまってとってきて、足りながっている所へ、配ってやる――勿論、俺も、その間