Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lesen Sie 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.083 Zeichen · 673 Bildschirme

Aozora Bunko

闇の瞳

一

いやいや、一時にいのちを取るには、あまりに憎らしい奴と、思い詰めているのであろう。鉄砲をつきつけて、さんざんに嚇したり罵ったり、あらゆる残忍な笞を加えたあとで、殺そうとでもいうのだろう。そこをうまくあやつらねばならぬ――今こそ、大事な場合なのだ。

雪之丞は、鉄扇を、ポーンと闇に投げて、その場に膝を突いた。

「なるほど、飛道具にあらがうすべはない。持ちあわさぬ。お言やるとおりにするほかはありますまい」

闇の瞳

一

闇太郎、例の堅気な牙彫の職人らしい扮装、落ちつき払った容子で、雪之丞の宿の一間に、女がたの戻りを待っているのだが、もう顔を見せそうなものだと思いはじめてから、四半、半※(「日+向」、第3水準1-85-25)、一※(「日+向」、第3水準1-85-25)――なかなか、帰って来る模様がないので、何となく落着かなくなって来た。

それも、単に、逢いたいとか、話しがしたいとかで、尋ねて来た彼ではない。今日昼すぎになって一日一度は、見まわることにしている、鉄心庵――そこを覗いて見ると、何と、おどろいたことには庵中に人気は絶えてなく、窖の揚蓋も、あけッぱなしになっていて、さては、しまった、島抜け法印、見込んでまかせといたお初の色香にまよって、駆け落ちをしたのかと唇を噛んだが、よく調べると、首欠け阿弥陀仏の前に、置手紙