Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lesen Sie 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.083 Zeichen · 673 Bildschirme
八
その決心をすりゃあ、飲みつぶれても安心だろう」
「へ、なるほどな、おまはんと、この窖で一緒に寝るか?」
「手と手をつないでいりゃあ、逃げたくっても逃げられないよ」
八
いっそ、この窖に落ちついて、飲み明す気になってくれたらどうだろうか――と、お初にねだられて、島抜け法印、なるほど、それは名案に相違ないと思った。
――ほんとだなあ、あたしは、茶碗酒なんざあ、迷惑だから、早くあッちへ行っておくれ――でないと、闇の親分が来たとき、法印坊主、しつッこくって困ったと、言ッつけるよ――と、いわれても、仕方がねえところなんだ。そんな風に出られて見ろ、さんざ艶めかしいところを見せつけられて、梅花の髪油の匂いを嗅ぎこまされて、このまま庫裡に引き取ったところが、思いがのこって、却って、どうにもならなかったろうぜ。
そんなことを、ソッと心で思って見た法印、
「じゃあ、姐はんのいう通り、ここへ腰を落ちつけるとしようぜ。そのかわり、お初つぁん、ひとつ仲間仁義は守って貰えてえな。おまはんが決して、寝こかしをして抜け出さねえと言ってくれるなら、なあに、錠にも、鍵にも及ばねえよ」
「当り前だあね。