Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lesen Sie 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.083 Zeichen · 673 Bildschirme

Aozora Bunko

ましたが、実は、わたくしも、今日の舞台をのぞきますと、何が、けれん芸、立派な舞台で、あれでは、ちっと、当地の役者も、顔まけをいたすかも知れませぬ。それで早速、手配をしまして、三日目の見物は、土地をすぐって押し出すことにいたしました。そこへ、とのさま方が、あの雪之丞を、柳ばしにお招きくださって、言わば、この土地のものにも、おひき合せ下さろうと言うのは、われわれども、芸人仲間としても、うれしいことでございます」

なぞと、これは、男同士から、心からよろこぶように言うのだった。

芸者たちも、雪之丞と一座が出来るというので、何となく浮き立って、

「そんなにいい役者なら、もう上方へ帰してはやり度くないねえ」

「ほんとうに、芸も、位も、江戸が一ばんですのに――みなさんで可愛がって上げたら、屹度こっちに居着いてしまうでしょうよ」

三斎隠居が、ニヤニヤしながら、

「と申して、あまりその方たちが愛しすぎると、折角の、彼の芸がどんなことになるかも知れぬぞ」

「ふ、ふ、素手で蠅を追うようになるより、いっそ、一日も早う、西へ帰してやるが、雪之丞のためになろうも知れぬ」

と、浜川が、尾についてざれ口を叩く。