Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lesen Sie 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.083 Zeichen · 673 Bildschirme
雪之丞は、さも心配そうに、そういってくれる、この不思議な心友を、たのもしげに仰いだが、
「実は、身に差し迫った難儀が出来まして、是非ともお前さまのお手で、お力がお借り申したく押しつけわざに伺いましたが――」
口ごもるのを、
「そりゃあありがてえ、おれのようなものを力にしてくれた以上、どんなにでも及ぶだけ働くが――それにしても、気にかかる、その難儀というのを、早く聴かして貰いてえものだ――」
と、膝がすすむ。
雪之丞、今は、何を包みかくす気持がない――まず、三斎隠居屋敷での、女白浪との出逢いから、その女のしつッこい、執着、威嚇――それから、その女が、耳にしたという秘密が、実は、どんなものであるか――つまり雪之丞自身の本体がなにもので、いかなる大望に生きているか、敵はだれだれで、味方は何人か、一切、合財をぶちまけて聴かせたのだった。
闇太郎は、あるいは怒りあるいは歎き、悲愴な雪之丞の身の上ばなしに、耳を傾けて、あまたたびうなずいたが、
「おお、そういうお前さんだったか? 何か、大きな望みを持つ人とは思ったが――よく打ちあけて下すった。かずならねえ身も、どうにかして力になりてえものだ」