Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lesen Sie 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.083 Zeichen · 673 Bildschirme
しかし、何も、いのちを取るわけでもなし、おめえの仕事がすんでしめえば、すぐに引き出してやるつもりさ」
と、いって、闇太郎、雪之丞をじろりと見たが、
「とはいっても、先きも軽業お初だ。あんまり安心していると、鉄檻でも脱けかねねえ奴――おめえの方も、きびきび行らかす心支度が出来たかな?」
「はい、もう、鈍ってはいられませぬ。必ずすぐに、敵のふところに食い入るつもり――」
雪之丞は、伏目になって、うめくように答える。
「十何年のつもる恨み、心の刃に錆はついていねえだろうが、なあ太夫、望みを果したら生きていぬ気で、存分にやるがいいぜ。骨はおいらが拾ってやるからな」
闇太郎の言葉を、たのもしげに聴く雪之丞、
「万一、わたしが、望みの半分をのこして死ぬことがありましても、魂魄をこの世にとどめて、必ず、生きのこった人達を呪い殺してやるつもりでござります」
「おお、その覚悟が第一だ――それに、のう、太夫、はたからいらざる差し出だが、この闇太郎とて、いわば一心同体のつもり――もしもおめえが行りそくなったら、必ずおいらが、残る恨みを晴らしてやるから――」
「かたじけない――親分」