Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lesen Sie 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.083 Zeichen · 673 Bildschirme

Aozora Bunko

「どうぞ、ひとつお聴かせよ。流行の一中ぶしでもサ」

「まさか、この古寺で、そんなわけにもいくめえわサ。ときに、姐御、たまらねえ顔いろになったぜ――ほんのりと、目元が染って、薄ざくらだ。おいらももう少し若くって、たしなみがなかったら、只は置かなくなるぜ」

「まあ、うまいことばっかし――あたしなんざあ、もう散りかかった姥ざくら、見向きもしてくれる人はないと思っているよ。さあ、お坊さん、お酌、女のあたしが、一杯一杯のやりとりはきつすぎる――まあ、お重ねな」

すすめ上手に、いつか、法印、すっかり酔わされて、まるでうで蛸のようないろになってゆくばかりだ。

「ほんとにサ、お前さんもいい加減に毛を伸ばしなさいよ――そうしたら世間の女が、うっちゃっちゃあ置かないがね」

思い出したように、じっと見て言うお初の、色気のあること!

九

――ふうん、島抜け法印、いよいよべろべろになって行くよ――ざまあ見ろ。もう四、五杯も引っかけたら、泥のようになって、丸太ン棒のようにぶったおれてしまうに相違ない。

冷たく笑うのだが、美しいお初の唇にうかぶ、その嘲けりが、性根をすっかり乱してしまった法印には、心からの、うれしい笑がおとしか思われないのだ。