Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lesen Sie 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.083 Zeichen · 673 Bildschirme
、そのように驚き、狽て、芸人にも似合わしからぬ護り刀なぞ、ひねくるには及びませぬよ。は、は、は、は、は」
錆びた笑いに、一そう脅かされたように、右手を帯の間から出して、白い頬に持って行ったが、
「ほんに、恐れ入りました御眼力――いかにも、わたくしは、並み並みならぬ望みを持ちますもの――」
と、つつしんで言って、
「ところが、只今、うけたまわれば、人のいのちは、限りがあるものとのお言葉――では、わたくしは、望みを遂げませぬうちに、この世を去らねばならぬのでありましょうか?」
「そこまでは、わしにも言えぬ」
と皺枯れた声が、突き放すように言ったが、
「が、しかし、そなたの寿命ばかりではない。相手の寿命ということも考えねばならぬ」
「えッ! 相手の寿命?」
女形は、低く、激しく叫んだ。彼の、剃り痕の青い眉根がきゅッと釣って、美しい瞳が険しくきらめいた。
「左様、そなたは、大方、他人のいのちを狙うている――」
老人は落ち着いた調子で、つづけて、
「しかも、一人、二人のいのちではない――三人、四人、五人――あるいはそれ以上、その人々の中、手にかけぬうち失せるものがあったら、さぞ口惜しかろうが――」