Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lesen Sie 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.083 Zeichen · 673 Bildschirme

Aozora Bunko

さも、安心したらしい、しかし、意味ありげな口上――、吉は、立って来て、手拭を盗ッとかぶり、尻をはしょって、空脛を出した男を、闇を透してみつめるように、

「じゃあ、おめえは、池の端の、お杉姐御のところから、来たって言うのだな――一あし違えたあ、妙な文句だが――」

「いやもう、今夜という今夜は、面くらってしめえやしたよ。お杉姐御も、かわいそうに、お番所さ」

「えッ! お杉さんが、番所へ引かれた?」

と、吉の声が、つッぱしる。

「へえ、なあに、ゆうべ、黒門町のお初さんの宿をしたのが、判ったというのでネ――奴等あお初姐御が、浪人衆をかたらって、川向うへ来たということで、ちゃあんと知っていやあがって――」

「何だと! じゃあ、奴等が、川のこっちへ出張ろうッてえのか?」

吉は、せかせかしくいって、

「奴等に知れるわけが、あるはずがねえが――」

「あッしにゃあ、詳しいわけはわかりません――だが、お杉さんが、引かれる真際に、役人に薬を使って、着物を着更えながら、紅筆で、あっしに書きのこして行ったんですよ。お初さんが、川向うの泰仁寺へ行ったはずだ――吉ッつぁんが跟いているから、駆けつけて、知らせろッてネ――小女が、その手紙をあッしの穴へ持って来てくれたんです。