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Japanische Klassiker mit Furigana

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ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lesen Sie 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.083 Zeichen · 673 Bildschirme

Aozora Bunko

無頼漢には珍しい気魄、――何れ、名のある曲者だろう。見遁すわけには、断じてならぬ」

「見遁さぬといって、――それじゃあ、どうなさるんで――?」

「いうまでもなく、引っ捕えて、役向へ、突き出すまでだ。その方如きを、うろつかせ置いては、市民の眠りが乱されよう」

「ふうん、して見ると旦那は、岡ッ引の下職でもしていなさるんですかい?」

と、闇太郎の調子は、急に不逞不逞しく変った。

「無頼漢を一人突き出して、いくらか、お手当でも頂こうという腹ですかい? とかく窮屈になった御時勢で、お侍さんも、とんだ内職をなさらなけりゃあ、食えなくなったか?」

闇太郎は、相手の武士が、素晴らしい腕を持っているので、十分自分を手捕りに出来ると、自信しつつあるのを見て取った。

――何を! 相手が鬼神だって、俺が必死に突っかかりゃあ、打っ倒せねえことがあるものか――

彼は、奥歯をじっと噛んで、ますます殺気の漲る瞳で、門倉平馬の睨め下ろす視線を、何のくそと、弾き返そうと足掻くのだった。

平馬は、敵の激しい目を、ニタリと冷笑で受けていた。

一五

闇太郎の背は、ますます丸まって来た。足の構えは、鰐足になった。