Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lesen Sie 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.083 Zeichen · 673 Bildschirme
「それもおッつけ――」
と、雪之丞、含笑ったが、その笑いが凄い。
「だが、やっぱし、油断がならぬのは、あのお初の奴と、門倉平馬だ――お初は、おめえが、今でも諦め切れねえから、感づいている大望についちゃあ、平馬にも洩らしてはいめえが、でも、あいつ、おめえを殺すか恋を叶えるか、二つに一つと、思いつめているんだから、油断はならねえ」
雪之丞は、白い顔を伏せる。
彼は、因果を感ぜざるを得ぬ――敵の娘の浪路の、いのちかけての狂恋――おたずねものの女賊の必死の恋――いずれも、あわれはあわれだが、どうにもならぬ成行きだ。
と、屋外で、深夜、暁闇のしずけさを破って、
――ドン、ドン、ドン、ドン!
と、旅宿の雨戸が鳴る。
ハッと、身を起し、耳をすました闇太郎、みじん、油断のならぬ身の上だ。
――ドン、ドン、ドン、ドン!
「何だ? 今時分?」
大賊は、囁いて、階下の容子に耳をそばだてた。
二
立ち上って、階下をのぞき下ろすように、耳をかたむけた闇太郎――
「何だって! 妙なことを言っているようだぞ」
と、つぶやいた。
つぶやいたも道理――まだ、起き出さぬ家人を、目ざまそうと、