Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lesen Sie 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.083 Zeichen · 673 Bildschirme
「うむ」
キラリと、老臣の目が光る。
「それについて、是非とも、御隠居さまに――御隠居さまに、闇が来たと、おっしゃって下せえ」
「ナニ、闇――」
「申し上げればわかりますよ」
一六
老臣は、しぶりながらも、家中へはいって行った。闇太郎は、あたりを眺めまわすように、
「ふん、やっぱし、年は取らせてえな――ね、お若い方々、ごらんなせえ、あのお人はじきにむくれ出しはしねえよ、ちゃあんと用を足して下さるよ――」
そういって、式台にしゃがんだが、そのときには、もう、島抜け法印のすがたは、無かった。
「ほ! 法印の奴、すばしっこいな」
闇太郎、殆ど、押ッ取り刀で、取りかこんで、睨め下ろしている若侍たちの中で、平気で腰をさぐって、莨入を取りだすと、
「済まねえな。火を貸して下せえな」
「何をこやつ!」
先程から、威光を損なわれたように、じりじりしていた家来が、いきり立ったとき、脇玄関の方から、廻って来た、一人の人影。
闇太郎と、目を合せると、
「やッ! 貴さまは!」
と、鋭く叫ぶ。
「これは、門倉さんでしたね? 平馬さんでしたね――ひさしぶりだね」
闇太郎は、立ちはだかった。黒小袖に、同じ紋付、いかめしげな男を見上げて微笑した。