Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lesen Sie 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.083 Zeichen · 673 Bildschirme
「連れは、拙者、知り合いの者だ」
と、言い残して、闇太郎を導いたのが、脇玄関。
「お遅いお訪ねでございますな」
と、顔見知りらしい若侍。平馬から、訝しい服装で、のっそりと後に立った、闇太郎へと、目を走らせる。
「遅なわって、相済まぬが、平馬折入ってお願いもござるし、且は、是非とも御目通りいたさせたい人間を拾いましたで、枉げて御面謁が願いたいと、仰せ入れ下さい」
若侍は、
「まだ、御寝にはなりません様子、とにかく御来訪、お伝えだけは、申上げることにいたしましょう」
と、奥にはいる。
闇太郎は、懐ろ手から、手こそ出したが、その両手を前でちょっきり結びにした、平絎の間に挟んで、じろじろとあたりを眺めまわすようにしながら、
「成る程、噂には聞いていたが、土部隠居。狭いが、豪勢な住み方をしていやあがるな。黄金の香が、ぷんぷんと、そこら中に渦を巻いていやあがる」
「これこれ、――つまらぬことを言うな」
と、平馬が流石に、あきれ顔だ。
「つまらぬことって、――門倉の旦那、あっしに取っちゃあ、この嗅ぎが、身上なんで――。こいつで、見当をつけねえ限り、他所さまの金蔵になんぞ、手がつけられるもんじゃござんせん」