Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lesen Sie 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.083 Zeichen · 673 Bildschirme
「いい型だなあ、御見物衆が、おいでにならねえのが残念だ」
が、二人の弟子を前に並べた門倉平馬の、覆面のあいだから洩れる眼光は、刺し貫くようだ。今夜こそ、彼は雪之丞を仕止めねば――闇太郎を斬らねばならぬ。一人は、自分に取って憎悪の的、一人は、三斎から斬れといわれた当の敵手だ。
雪之丞は、引きつけていた匕首を、サッと揚げた。そこに隙が出来たと見たか、も一人の弟子、ダッと、躍り込んで、薙いで来る。
かわしたと見ると、もう、匕首の切ッ先きが、相手の首すじへ――
二九
大向うを気取った闇太郎、いい気そうに声はかけているが、胸の中は不安におののいている。
――門倉って奴あ、おいらにゃ歯が立たねえが――雪なら大丈夫だろうが、何しろ狡い奴だ! どんな卑怯な手を使うかわからねえ――
ジーッと、みつめていると、雪之丞の方は門弟一人を斬って落して、息もはずまさず、次ぎのかかりを待っている。
が、二人目は出られない。
――やッ!
と、鈍い気合――これでは、敵に迫れないのだ。
雪之丞、ズーッと、匕首を揚げて、爪先立ちになる。
「退け!」
と、平馬、奥歯を噛んで、門人を押しのけるように、ギラリと、大剣を上段に引き上げて、