일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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こきょうしちじゅうねん

故郷七十年

柳田 国男

柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면

아오조라 문고

それは両親もいい加減弱っているし、兄も丈夫でないから、この家から学資を貰って学問することはできない。何でも構わない、学資のいらないところへ行こうというわけであった。それには師範学校へ行きさえすればいいことは判っていたが、これはどうも気が進まない。それで学資のいらない商船学校へ行って船長になろうかと考えた。船の中で本も読めるし、外国にも行かれる。

私の船長熱はかなり強かった。しかし一方では私の知らぬ間に、長兄と井上の兄とが相談して、他のことは大きい兄がする代りに、私の学校へ行く学資だけは次兄の方で出すと決めておりながら、私には知らせずにいたのであった。私は高等学校に入ることは、大学へ入る前提だから、そんなことができるはずもないと、初めから考えても見なかったのに、二兄の間ではすでに膳立てがしてあって、私に高等学校の試験を受けろというのである。私として二兄に十分感謝しなければならないわけであった。そのため幸いにも私の船長熱は立ち消えになってしまったのである。

高等学校の生徒の極く一部には、余計に学費をもらっているのもいたが、たいていはみな極端に質素な生活であった。