후리가나로 읽는 일본 고전
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
囚人と兵隊
囚人と兵隊
辻川というような非常に旧い道路の十文字になった所に育ったことが、幼い私に色々の知識を与えてくれたように思う。その道路の上を通った者のことが記録に残っていたり、自分でも様々の見聞をしたりしたので、外部のものの一つ一つに対してこんなに関心を寄せながら成長するようになったのであろう。もしも横丁か何かの隅っこにいたのだったら、私もこんな風な人間にはならなかったかも知れない。私の家の門に、酔っ払いの道楽者のばくちうちみたいな男がもたれかかって、自由の権だとがん張っていたために、自由の権というのはよくないもんだという印象を深くした。
そんな話がまだいくつか残っているが、一つ話したいと思うのは、監獄の囚人のことである。あの時分に何といったか知らんが、やっぱり監獄といったのであろうが、それが自分の村里から川上へ一里半ばかりの所にあって、その囚人が時々外を出歩くことがあった。監視人が付添って、よく赤いべべを着せるぞといったあの赤い、木綿をただ紅殻で染めたような獄衣を着て、ゾロゾロと外を歩いたことを憶えている。それからどういう理由だか、青い着物を着たのも少し交っていた。