후리가나로 읽는 일본 고전
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
家の寿命
と、歌の文句が変ったので、思わず苦笑したという思い出もある。
家の寿命
母の母の名は、私は尋ねずにしまった。里は飾磨津の相当に古い家だったらしいが、この方は一度か二度、名を教えてもらったのを忘れてしまった。古ければこそ滅びて跡形もなくなってしまうのである。私は明治二十六年の夏、最初の入学試験(一高)を通って、御ほうびに始めて国へ帰る旅費をもらった。井上の兄は二度目の結婚をして、姫路の病院に勤めており、次弟も京都から来てしばらく一緒にいた。まだあのころならば何とか手掛りもつかまえられたろうに、どうして一ぺん往って見ようという気もちにならなんだか。その際は母もまだ丈夫で、問えば何でも答えてくれたのにと、時過ぎてから無益に悔んでみたことがある。
これとは反対に、余分の労苦を費して、兄も私も結局得る所のなかったのは、母方の大叔父にあたる尾芝俊明という人の事蹟であった。小さな時からの松岡家のいい伝えでは、この人は皆川淇園先生の門に学び、事成って大和の某藩に抱えられた、というだけしか伝わっていなかった。私は早合点の名人という以上に、一方にあまりにも痛ましい母の家の衰微を見るにつけて、どこかにまだ一筋、学問で世に立つ家が、残り伝わっていてもよいというような夢があったのである。