후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
私たちの幼いころは、身近なところから出た郷土の立志伝中の人として、よく彼の話をきかされたものであった。福本という土地は池田藩の飛地で、わずかな士族グループが支配していた、池田藩の特権として与えられた領地であり、福本という、めでたい名がつけられたのであった。福本からは藤井という、軍人ばかりを何人も出した家もあった。
松本荘一郎氏は後に工学博士、鉄道院工務局長となった人である。外国留学の便宜から岐阜の大垣藩に席を移した。後に鉄道院の汐留駅前官舎に住んでいたころ、私は東大生として友人たちと訪ねて行ったことがある。
四方山の話の末、維新当時、渡米しようと思って横浜まで出掛けた時の思い出をきかされたのを憶えている。何でも四人か五人の同輩と旅館の二階に泊っていた。全部まだ丁髷をつけていたので、いよいよ出帆するという前夜、みなで申合せてこれを切って散髪になった。雨のしとしと降っている夜であったが、みなで、切取った丁髷を、宿の前の堀に投げ込むつもりで二階の縁側から外に投げすてた。これで過去一切と絶縁したと思って、さっぱりした気持になって床についた。
ところが翌朝起きて見ると、何と堀の中へ投げ込んだつもりでいた丁髷が、全部下の屋根の庇に引っかかっていた。