후리가나로 읽는 일본 고전
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
さてつぎには場所をどこにするかという問題になったところ、私たちは級友の中村雅治を通してその実家にあたる石渡家に一肌脱いでもらうことに成功した。夏期の水泳合宿所が石渡家に近い浦賀と大津との間に出来、すっかり石渡家の世話になった。毎夏五十人も七十人もの若者が出入りし、私らも行ったことがあったので、ますます石渡兄弟と親しくなった。どういうわけか、信太郎さんのことを私らはオーチャンといって慣れ親しんでいた。ずいぶん永くつづいたものである。旧一高の寮歌に「大津の浦にもののふの」とかいうのがあるのは、そこのことである。
石渡家の家風は、じつにゆったりしていて、親切で申分なかったが、石渡家から出た中村雅治の養家にあたる神奈川の家へも、時々みなで押しかけて行った。そこへ五つ、六つ年下の連中も、石渡兄弟の紹介でやって来て、いっしょに遊んだものであった。田島房太郎君はその仲間の弟分で、非常に優しいいい人間だった。感覚の豊かな人で、学校を出て大阪の住友へ入ると聞いたとき、そんなことはしない方がいいと引留めたことを憶えている。偉くなった晩年のことは知らないが、その田島君の妹さんが芦屋の詩人富田砕花君の夫人だと聞いて、少なからず驚いてしまった。