후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
多分明治三十一年の夏だったと思う。私ははじめ三河の伊良湖岬へ行っていた。そこへ東京から田山花袋ら大勢の友達がやって来た。島崎藤村は来なかったが、私は伊良湖で拾った椰子の実の話を、後に東京に帰ってから話してきかせたことが、藤村の長詩「椰子の実」の材料になった。伊良湖から田山たちといっしょに伊勢に行き、そこで別れて私一人だけ播州へ帰った。
そのころ、井上の兄はもう姫路から岡山へ転任していたので、まず岡山を訪ね、帰りに播州へまわって幾日かをすごし、東京へ帰って来た。
故郷とはいえ、肉親は誰もおらず、旧知の三木家にばかり世話になるので、故郷というものの印象が大分変って来た。遊び仲間の子供達との因縁、その子供らのお母さんやお祖母さん、それから近所の人、親類の者などとの心の繋がりが、何となく疎くなってゆくような気がした。はじめ帰った時、声をかけてくれた人たちまでが、だんだん遠のいて行くようで、やがてすっかり他所行きの感じになってしまった。三木家の厄介になっていなければ、井上の留守宅に行って留守番のお婆さんの世話になっていたわけである。大学の一年から二年になった夏のことかと思うが、これが二度目の帰郷であった。