후리가나로 읽는 일본 고전
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
山口県にも鹿児島県にも熊毛郡があり、日本海側には点々とクミと呼ぶ地名がある。私の想像では、稲が自然のままに生育する所がクミ、クメ、クマなどと呼ばれる所だったのではないか。沖縄のクメ島がもとか、あるいはもっと南のクミ島がもとか判らないが、そんな所で非常に神聖な穀物として作ったヨネが、コメであったと考えられる。沖縄のような所では米作は大変少ないから、これを職業にする者は少なく、出来ても直ぐに食べてしまうくらいしかできない状態にある。だから、ただ神へ捧げる米穀のみを、コメと呼んで大切に扱ったのではないかと思う。
さて日本人の外からの移住も、漂着してきたのがいちばん最初で、水平線の向うの見えない島へ、計画して渡って来たものでなく、偶然のことであったに相違ない。その渡ってきた道筋が、日本の稲作の伝来を語っているのではなかろうか。
まずはじめには、人工を加えない稲作ということを考えなければならぬ。毎年三十五日か四十日かの期間しか続かない梅雨だけを頼って稲作する方法である。長門の萩に近い見島という小さな島では、山の木を伐りすぎて一筋も流れがなくなった。仕方がないからいくらか持ちのいい土地に、雨をためるかどうかして二、三カ所だけ池みたいにし、そこを苗代にして雨を待っているのである。