일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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こきょうしちじゅうねん

故郷七十年

柳田 国男

柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면

아오조라 문고

明治四十二年志を立てて本島まで来たが、働かなければ余裕がない。それで那覇から首里へ上る坂道を車の後押しをして、やっと大阪までの船賃を作ったとかいう話をきいている。東京に出て来てからは、名古屋の人で、東大の国語科の助手をしていた前田太郎という人が、じつによく宮良君を助けてやっていた。この人は名古屋の資産家で、東京に自分の家を建てたとき、周囲に何軒か借家を建てていた。早く亡くなったが、この一軒を宮良君に提供してくれたのである。昼間は学校に通い、夜は露店で本を売りながら、ずいぶん苦労をつづけていた。ちょうど中山太郎や岡村千秋が博文館につとめていたので、社長の大橋新太郎に頼んで見ようということになり、私が出かけて話したところ、快く承知して学資を出してくれることになった。国学院の予科か一年かに入ったばかりだったが、卒業まで大橋の好意に頼ることができた。もう一つには細君がよく出来た人で、縫物をして主人の勉強を助けてきたのである。

そして今も感心していることだが、『採訪南島語彙稿』という本を学生時代に一人で作って出版した。今でも私は、成城の私の書庫の中で光を放っているのはこの本だけだといっているが、自分で謄写版の原紙をきって自家製で五十部だけ半紙版八百頁の厚い本を出版した。