후리가나로 읽는 일본 고전
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
頼母子のこと
留板と称して、昔の版権登録の方式だが、版木のうち一枚だけ版権者の所にもって来ておいて、無断で再版できないことになっていた。その留板の版木が一つか二つ私の家にあったが、父は世才にうとい、ごく単純な人間だったので、その出版事業のため本屋から大変迷惑をかけられたり、何かしたことがいくつか重なったために、神経衰弱になったのだろうと思っている。
頼母子のこと
何代も学問をして来た家にしては不思議なことであるが、父はいつも風呂敷包みをさげて、本を借りて来ては読んでいた。そこに何か訳がなくてはならないが、永久の謎である。
私の家は何でも、辻川と但馬との間のどこかの街道端にあったのを買ってきたときいている。そこで問題は、どうしてそんな、小じんまりしてはいても、がっしりした家を買って来る金があったかということになる。地面は元のまま持ち続けていたのだし、毀れかかった旧屋は二束三文だろうし、結局どうも中産階級の金融方法であった頼母子に頼ったのではなかったかと想像している。誰か親切で頭のいい顔役が一人、主催者になってくれたのではなかろうか。そして私ら子供たちが大人になりかけ、世の中のことが判るようになったころには、もう返していたのかと思う。