후리가나로 읽는 일본 고전
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
兄の帰省
養子に行った時、通泰が十一歳、養母が二十三歳、そして養父が三十五歳という、何となく不自然な縁組であった。三人寅がいるので、三匹寅という掛物を作るはずだが、何だか具合が悪いといって、よく六つ目の干支を絵にする例にならって、有名な猿の絵描きであった森狙仙の三匹猿をわざわざ買って来て、誕生日などにかけていた。すると、まだごく小さかった義姉が戌年なので、狗の絵を入れたらなどといったこともあって、かわいそうでならなかった。
義姉は兄通泰より八つ下だったから、私より一つ上で、子供のころは私といっしょに育ったようなものであった。
養父は他に何もいうことのないほど良い人であったが、どうも酒をのむとよくなかった。あの時代の医者は今のように車など使うというようなことはなく、往診には馬に乗って行った。先方で酒をのんですっかり酔ってしまっても、馬の方も威圧せられてしまうのか、おとなしく主人をのせて帰って来た。時々「音がしたが、どうしたんだろう」などと家の者がいっていると、馬は先生をのせたまま廐の中で寝込んでいたというような滑稽な話がある。
ことに晩年は、いろいろ憂いがあり、悲しみがあったりして、いよいよ酒が強くなり、末路は気の毒で、五十にならずに死んだのではないかと思う。