후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
拙二氏の祖父に当る慎三郎という人は、農家に似合わず学問好きな人であったらしく、三十数歳で早世したが、大阪の中井竹山の系統を引く学者であったから、同家の裏手にいまも残っている土蔵風の建物の二階八畳には、多くの蔵書があった。そして階下が隠居部屋で二階には誰も入れないことになっていたのだが、私は子供のことだから、自由に蔵書のある所へ出入りして本を読むことができた。あまり静かなので、階下からおじいさんが心配して「寝てやしないか」と声を掛けることがあったほど、私はそれらの蔵書を耽読した。その間はいたずらもしないので、家人は安心したのであろう。いろいろな種類を含む蔵書で、和漢の書籍の間には草双紙類もあって、読み放題に読んだのだが、私の雑学風の基礎はこの一年ばかりの間に形造られたように思う。
私はこの三木家の恩誼を終生忘れることができない。こうして私は三木家から北条の家に帰り、やがて体を強くするためにもと、次兄につれられて茨城の長兄の許へと預けられることになったのである。そのような経緯で、故郷を離れてから七十一年といえば、今にして感慨なきあたわずである。
昭和二十七年、私が最後のいとまごいにと家内をつれて辻川へ帰った時のことである。