후리가나로 읽는 일본 고전
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
そこへ松崎蔵之助という先生が、ヨーロッパ留学から帰り、農政学(アグラール・ポリティク)ということを伝え、東京大学で講義をしておられた。新渡戸博士が東大へ来る以前の話だが、そんなことから、私も農村の問題を研究して見ようかということになり、三十三年七月に大学を出てから、農商務省の農政課に入り、三十五年二月までそこにつとめた。仕事は産業組合のことと、農会法が主であった。
農商務省には、私の大学にいたころまで、高等官は一人もいず、局長の下はみな技師で、一人の事務官もいなかった。そこへちょうど産業組合とか農会法とかいう農業関係の法律が一時にたくさん出たため、岡野敬次郎さんの口利きで、われわれ法学士が四、五人も同省へ入った。在学中の成績で、月給が違うというようなことがあり、大学で特待生だった松本烝治だけが五十円、私が四十五円で、他の人たちが四十円というような扱いを受けた。
そのころ私は柳田家に入る気持になっていた。両親を失って寂しい思いをしていた私を、柳田家に推薦して下さったのは、歌人として知られていた松波遊山翁であった。
翁は明治初期の十四家歌人の中に入っており、『十四家集』