후리가나로 읽는 일본 고전
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
とか「吉」とかがついていずに、下の三人ともみな字の違った「オ」がついている。学校でも男、雄、夫の違いには随分困ったらしいが、私たちは「クニョハン」(國男はん)「シズォハン」(静雄はん)「テロハン」(輝夫はん)と呼ばれていたものだった。
布川の町に行ってもう一つ驚いたことは、どの家もツワイ・キンダー・システム(二児制)で、一軒の家には男児と女児、もしくは女児と男児の二人ずつしかいないということであった。私が「兄弟八人だ」というと、「どうするつもりだ」と町の人々が目を丸くするほどで、このシステムを採らざるをえなかった事情は、子供心ながら私にも理解できたのである。
あの地方はひどい饑饉に襲われた所である。食糧が欠乏した場合の調整は、死以外にない。日本の人口を溯って考えると、西南戦争の頃までは凡そ三千万人を保って来たのであるが、これはいま行われているような人工妊娠中絶の方式ではなく、もっと露骨な方式が採られて来たわけである。あの地方も一度は天明の饑饉に見舞われ、ついで襲った天保の饑饉はそれほどの被害は資料の上に見当らぬとしても、さきの饑饉の驚きを保ったまま、天保のそれに入ったのであろうと思われる。