후리가나로 읽는 일본 고전
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
オシラサマという言葉は東北でも北の三県にしかなく、南の方ではオクナイサマ、トウデサマまたはトデサマ、シンメサマなどという所がある。太くて短い棒の形をし、手に持って神様を拝むのが目的であったのが、目の前にじいっと見つめるので、片端に顔を画くようになった。後々の人は、それを一つの偶像のようにとりあつかって、人形のようにしてしまったのである。弘前から見える山裾に、久渡寺という寺がある。あの辺一帯のオシラサマの総本山のように思われている寺である。ここの和尚に、すばらしく空想的な計画好きな男があったらしく、この寺におさめてあるオシラサマは、手があり、まるで人間のようになってしまっている。腰から上を人間にし、頭に纓絡をつけ、チリンチリン音のする金属をつけ、顔をきれいに白く塗ってある。上半身をみるとお姫様の人形のようである。これは明らかに明治になってからの現象である。三月十六日のおまつりには、付近から、オシラサマをあそばせるイタコが非常にたくさん集まり、他の地方のオシラサマとはまるで違ったものになっている。
オシラサマの実物については、南部の太田君という人が自分で集めていたものを、そっくり渋沢敬三君の研究所に譲ったのが、東京に来ていたが、どうなったであろうか。