일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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こきょうしちじゅうねん

故郷七十年

柳田 国男

柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면

아오조라 문고

徹宵、力仕事ができるのでなければ、男性としての魅力や誇りもなかったのであろう。若者にとってはそれを異性に誇示する絶好の機会であったわけであろう。夜になると、私は、遠くからズシンズシンと地を伝わって来る地響きの震動を枕上にきき、「チャボが三度鳴きゃ、夜が明ける」などという麦つき唄の文句をもいつしか憶えて、何となく心のときめきを覚えたことであった。

このように、播州と下総では麦ひとつにもこれだけの差があったのである。もっとも裸麦の栽培には北限があって、関東以北では出来にくいとか、収穫の量も少ないという事情もあったわけではあるが、私はこうした播州・下総両国間の距離を子供心に考え、ひいては女性労働の問題や民謡その他の事柄に目をひらいていったのである。つまり、大麦にはまずこうした苦しい労働があり、さらにこれを米と混じて煮るには、米と大麦には煮え上るまでに時間の差がある。従ってまず麦を茹でて、えましておき、適当にやわらかくなった時に米と混ぜ合せて、煮え上りを同時にしなければならなかった。そのためにはまず燃料が二倍も要るし、主婦の手数も倍加される結果となった。