후리가나로 읽는 일본 고전
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
という言葉は「もと居た所」と解釈するのが本当ではなかろうか。これに対照して思い出されるのは、沖縄で東西南北のことを「あがり、いり、はえ、にし」といって、北は「にし」といっている。言語学者の中には、日本の本土から南の沖縄に入ったので、北のことを「にし」というのだと説明する人がいる。私はこれに対して、それでは北のことを「こし」といわなければいけないのではないか、「にし」というのは「いにし」という意で、こちらから海を越えて行った方角ともとれるから道順が違う、といったことがある。ただ言語の比較だけでは日本人の渡来を決めることは考えものである。
さて私は日本人が南の方から来たということのみにきめるものではない。大正九年に青森県の大湊付近を歩いて、北海道熊の剥製を見たが、それはごく最近本州側で捕えたものだということであった。あの青函海峡ですら渡れた時代のあったことがこれでも判るのである。まして北の端の宗谷海峡などでは、偶然でなく計画して来る方法もあったであろうから、日本民族が唯一つであるとする説はなりたたない。私が思うのに、南方から来ていないと裸の人形がないのと同様、北から来なければあのように肥った土偶が出来るわけはない。