일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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こきょうしちじゅうねん

故郷七十年

柳田 国男

柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면

아오조라 문고

筆をおくに臨みて

仏教や他の宗教では説明がつかないものに、昔からよくいう「似ている」ということがある。性質が似ているとか、顔が似ているとかいうことに、大変日本人は重きをおいてきた。例えばこんな話がある。私の祖母の弟で、松岡弁吉という、たしか六つぐらいで死んだ人があった。大変幼い時から字を覚えたりして、利発な子供であったらしい。あるいは眼がくりくりしていたのか、私の父が生れた時、「ああ弁吉の生れ更りだ」と誰からもよくいわれたというのである。そのため父は一生その叔父さんの生れ更りということをいつも考えて、二人前働いている気持でおったものらしい。

筆をおくに臨みて

神戸新聞社の創刊六十周年に誘われて、つい面白ずくに「故郷七十年」などと書いてしまったが、これは本当は七十年目、もしくは七十年前ともいうべき所だった。この永い歳月の間、私は故郷のために何一つ、経営もせず辛苦もしていない。これが皆さんの力で花々しく栄え進んでいるようであればこそ、どんな昔を話しても聴いてもらえるので、この幸福は大げさなことをいえば、浦島太郎以上である。

あるいはこの七十年間ぐらいが、ちょうどころ合いだったのかもしれぬ。